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私服の自分と私服の彼女。
普段の朝の通学中ではない。
こんな偶然があるのかとドキドキしまくりで見下ろしていると、視線を感じたのか彼女はこっちに顔を上げた。
俺「あ!」
彼女「あ…っ。」
無言で見ていた気不味さが、声の音量を加減出来なかったっ。
「今晩は。」
俺とは違い落ち着きはらって挨拶をする彼女。
そこに『気がある』か『気がない』かという決定的な違いがあるのを知っている。。
しゅ~ん……
凹んだ顔を見られないよう、顔の向きを彼女からズラしながら
「め、珍しいですね?こんな時間に会うなんて。」
「ほんと、そうですね。手…もう大分平気に?」
包帯をしてない右手を見て聞いてきた。
まだ心配してくれてたのかー!
いや、社交辞令ってわかってるよ?わかってるよ?
でも、覚えててくれてたんだぜ~~!!
さっき凹んでいた所が盛り上がってきた。
単純極まりない。
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