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満員電車、様々な人がいて、その数だけ様々な匂いがしてくる。
香水、整髪料、シャンプー、汗、加齢臭…
俺は身長的にまだ周りより高い方だが、
彼女は特に背が低い感じではないけど、確実に俺より匂いや髪の毛、汗ばんだ服なんかをダイレクトに感じてしまうだろう。
可哀想に。
…ん?
彼女を見ていた俺は、今何か違和感のようなものを感じた。
彼女は壁に右肩を押し付けるように立っている。
車内側に向いてる左側の体に、正面を向けて立ってる中年サラリーマン。
ぎゅうぎゅうに詰まった車内も揺れる度に隙間ができ、また詰まる。
ガタンッ
また電車が揺れた。
!!~~やっぱり!
あの…くそオヤジ~!!
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