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一見、故意には見えにくい。
だがヤツは揺れる度にまた押し付けられる体を、気にして踏ん張ったり体勢を変えたりせず、
つまり、彼女に何度も体を密着させている!
……………………………!!
怒りが頂点を迎えようとした時、
『〇〇駅~』
大量に人が降りる駅に到着し、窮屈な周りから、クソオヤジから、解放された。
ホッと安堵した彼女を見て、やはり(当然?)不快な思いをしていたのだといたたまれなくなり。
そんな彼女に何も出来なかった自分が悔しかった。
―?そういえば、部活終わりのこの時間に彼女がいるのは何故?
それゃ彼女にも用事があるんだし、意識し出したのはごく最近なんだから知らなかっただけで、いつもこのくらいの時間に乗ってるのかもしれない。
…当たり前だけど、知らない事だらけだなぁ。
もっと彼女の事が知りたい。
自然とまた彼女の方を見ていた。
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