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「明日で終わるんだし、元気だせよ?試験が終わったら夏休みだぜ!!」
「まぁ…お前はいいよな。」
部活入ってないし、モテるし、それゃあ夏休みなんかパラダイスだろうさ。
俺は、赤点の補習と部活で、夏休みなのにいつも通り学校に来る羽目になる。
しかも彼女には会えない。
あぁ…またまた落ち込んできた…
俺の返事の意味が今一つ理解出来ていない流は、
「…ま、次頑張れよ!」
と、試験の結果に落ち込んでいると思ったのか、俺からすると検討違いの励ましをしてくれた。
――今日は昼休みをはさんで、もう一時間試験がある。
昼飯を食べ、自販機でコーヒーでも買おうと小銭を探していると…
「あの、森田くんっ。す、好きです」
!?
視界にはいないが、どうやら自販機から死角になってる校舎裏から声が聞こえてきたようだ。
「…ごめん。好きなヤツいるから」
…やっぱり相手は流だった。
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