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俺が窓を閉めようとしているのに気づいた彼女は、チラッとこっちを見た。
「あの…閉めてもいいですか?」
「あ、ハイ。」
会話ーーー!!
会話が出来て彼女にも会えて舞い上がる気分で、窓を閉めようとした。
閉めようと…
ガタッ ガタガタッ
たった今までのテンションとは打ってかわり、焦りと恥ずかしさと何か変な汗が出てきた。
窓、閉まらねえ。
窓もスマートに閉められない男。
コラッ、ホラッ、窓!お前こそが舞い上がれ~!
…何とか閉まったが、一部始終を見ていたのか彼女は声を出さず少し笑っていた。
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