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笑ってた…よな?
ちょっとは印象に残れたのだろうか。
もう普通の表情に戻り、膝の上の本に目を落としている彼女の横で
なんだか勝手に運命のような物を感じていた。
朝の電車はまぁよくあるとして、前回・今回と病院帰りの時間と彼女の帰宅時間が一致するなんて!
運命の女神を手に入れたと、言い知れぬ感動がどこからともなく溢れてきたところで、
…まてよ?
そこで、病院というキーワードから連想してたどり着いたのは…
………湿布臭くねぇ!?
言い知れぬ、鼻をつく臭いがどこからともなく…いや、完全に自分の足から溢れてきていた。。。
よりにもよって、彼女の側の足に! あの特有の臭いが漂っていると思うとっ
こんな事を気にしたことなかったのに。
治療のための湿布薬。
今まで散々お世話になりましたけど…
今はこいつの臭いが憎らしいっっ
痛いと、嘘をついた罰かな…
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