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梨香の告白(相手は俺じゃなかったけど…)が終わって、結構時間が経っていたから流はさすがに帰ってしまったと思ったのに。
校門の横の花壇に座って待っていた。
…俺を?
「遅っせーな。待ってたんだぜ?」
俺を。
何から話せばいいのやら。
…単刀直入に、俺が好きなのか聞くか?
「梨香と…何話してたんだよ?」
いつもとは違う、ふざけなしの真面目なトーン。
「別に。練習メニューとか…」
まさかお前の事が好きなんだって、なんて言えないから適当に答えた。梨香との約束だ。
多分こいつも当初の俺と同じく、梨香は俺にコクったんだと思ってるんだろう。
「…お前はどうなんだよ?」
ゴクリ…
思わず唾を飲み込んだ。
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