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引き続き交代の時間まで流と喋って過ごしていた。
小百合ちゃん達もその間ずっと喋り続けていたようだ。
「交代だぞ~。」
クラスメイトが来たので教室を出て、これからどうする?ってなっていた時、
偶然教室から出て来た小百合ちゃんが
「時間あったらうちのクラスのゲームに…来てねー」
と言い去って行った。
「…行くか?せっかく言ってくれてるし。」
と俺が提案すると、流がちょっとニヤつき顔で
「言ってるじゃなくてっ、“誘ってる”んじゃねぇか?いや、正しくは一緒に行こうと誘いたかった。」
「は?」
何が? どういう事?
「…鈍っ。 好きなんじゃねーの。お前の事」
「いつから?」
「知らねーよっ!」 即突っ込まれてしまった。
だって、そんな会話らしい会話もしてなくて、実質会って関わったのだって今日合わせても二回だけ。
そんなんで、どこに好きになる要素があるんだ?
あ、あるか。
電車の彼女を好きかもと意識したのも、姿を見てから二回目だった。
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