3321人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、シグマはセツナをベッドに寝かせ、部屋出てそのまま自分の部屋へ戻った。
その次の朝…
朝起きたらカイルとリリィは大騒ぎだった。
セツナの体から、死神の気配が消えていたからだ。
不思議に思った二人は、セツナに詳しく聞こうとしたが、セツナは分からないと言うだけだった。
二人は不思議に思いながらもセツナが死神から逃れられた事を祝うパーティを行う準備を始めた。
セツナは二人がいなくなるのを見計らって、シグマの元までやって来て抱きしめ、すぐに離れた。
セツナの顔をよく見ると、右目は金色だが、左目は紅く染まっていた。
脳内の世界の図書館を検索してみた。
それは、死神の契約の名残で、人の死を読む事が出来る魔眼だった。
「シグマ、お姉ちゃん、あのね…」
「お姉ちゃん、人の死が見えるんだね?」
シグマが尋ねると、セツナは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに不安な表情をし、小さく頷いた。
「僕が作ってもいいけど、それだと僕の力がバレちゃうから、父さん達に言ってみるといいよ。
父さん達なら魔眼の力を抑える魔具を用意してくれるから。」
最初のコメントを投稿しよう!