3320人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
「もしかして、お前、魔亡なのか?」
「まぁ、そういう事だな。」
(別に魔法を使うつもりはないし、そういう事でいいよな。)
「じゃあ、気をつけろよ。
この学園には、魔亡を蔑む者がいるからな。」
「あぁ、気を付けるよ。」
アルと話している内に担任の教師らしき奴が来た。
担任の教師は、ボサボサの髪に死んだ魚の目をした中年のおっさんだった。
「俺はお前達の担任のレイ・グレイブだ。
あ~、やっぱ、だりぃな…
じゃあ、適当に自己紹介でもしてくれ。
名前と趣味とかでいいからよ。」
そう言うとレイは、欠伸をし、近くの椅子に座っていびきをかいて眠り始めた。
(結構いい加減な先生だな。
それに俺みたいに力を隠しているし、実力からすると、ギルド員か、軍の関係者だな。)
ガラガラ
自己紹介をしていると突然教室の扉が開いて、セツナが入って来た。
そして、レイを一瞥すると、拳に魔力を纏わせ、全力でレイの腹部へと打ち込んだ。
「ぐふぇっ!!」
レイは変な液を口から出して動かなくなった。
「全く、この駄教師が…
目を離すとすぐこれだ。」
最初のコメントを投稿しよう!