更に十年って…

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「もしかして、お前、魔亡なのか?」 「まぁ、そういう事だな。」 (別に魔法を使うつもりはないし、そういう事でいいよな。) 「じゃあ、気をつけろよ。 この学園には、魔亡を蔑む者がいるからな。」 「あぁ、気を付けるよ。」 アルと話している内に担任の教師らしき奴が来た。 担任の教師は、ボサボサの髪に死んだ魚の目をした中年のおっさんだった。 「俺はお前達の担任のレイ・グレイブだ。 あ~、やっぱ、だりぃな… じゃあ、適当に自己紹介でもしてくれ。 名前と趣味とかでいいからよ。」 そう言うとレイは、欠伸をし、近くの椅子に座っていびきをかいて眠り始めた。 (結構いい加減な先生だな。 それに俺みたいに力を隠しているし、実力からすると、ギルド員か、軍の関係者だな。) ガラガラ 自己紹介をしていると突然教室の扉が開いて、セツナが入って来た。 そして、レイを一瞥すると、拳に魔力を纏わせ、全力でレイの腹部へと打ち込んだ。 「ぐふぇっ!!」 レイは変な液を口から出して動かなくなった。 「全く、この駄教師が… 目を離すとすぐこれだ。」
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