約束は守んないとね

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「面白そうだ。 それ、俺が壊してやろうか?」 「出来るんですか?」 「破壊する事は出来る。 発動する前に術式を破壊するか、発動した後に完膚無きまで叩き潰すか、どっちがいい? 個人的には、後者の方だが…」 「発動する前に術式を破壊した場合、助かる人は?」 「いない… 既に生け贄と化している奴を助ける術はない。 それに時間もない。」 「そう、ですか…」 「まぁ、そこまで悔やむな。 これは、仕方の無い事、悪いのはこの術式を組み上げた神官だ。 お前が悔やむ事じゃない。」 「ええ、ですが、とても心苦しいです。」 「…それで、どちらがいい? 完成する前に破壊するか、発動して破壊するか、好きな方を選べ。 俺個人としては、発動した術式を破壊させた方が面白い。」 「…あなたにお任せします。」 「じゃあ、発動してからだな。 とりあえず、建前上ほっとくのは良くないから、神帝とかに潜入させたらどうだ? やっこさん、躍起になって発動させるかもしんないし… 別に神帝なら大丈夫だろう?」
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