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正体。-描く者･描かれるモノ-
私の外側はあまりに渇いて
今にも崩れそう
その内側は燃えたぎる何かが躊躇わずに食べ尽くす
音に満たされて
色に導かれて
書きなぐる景色はなんと愛しいのでしょう
籠からこぼれる木の実は
次々と過去へめくられて
フレームもタイトルも与えられないまま
立方体に詰めこむ角砂糖の山
ドリップケトルから注がれる曲線は
溢れるソーダ水みたいにツヤツヤした景色
素敵だね
鮮やかだね
みずみずしいね
明るくなったね
ストーリーが無いわ
飽き飽きする
眩しい陽も
戯れる雲も
優しい月も青い月も
妬む花も嘆く花も安らぐ花も
静まりかえる土も
蕀の蔓も
命の息吹きも
温まるのか立ち止まるのか
私次第なの
100の芯でかき混ぜて
太陽に照らして透かして
ねぇ。大丈夫かしら。
余韻がほどけて広がるかしら。
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