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ここはフェアリーテイル
マグノリアという街にあるギルドだ。
年々、不祥事ばっかり
引き起こす問題の多いギルド…
今もギルドの中は
ドンチャン騒ぎの真っ只中…
その中を3~4歩歩いた途端、場が一気に静まり返った…
「誰、あの人…」
「わからないよ」
「なんだか異様な魔力だ…」
と口々に、ギルドの
メンバーが声を上げる。
そして、カウンターに
たどり着き、席に座る。
すると、白髪のキレイな女性が話しかけてきた。
彼女の名前は
ミラジェーン。
週刊ソーサラーにも出てる有名なアイドルだ。
そして、フェアリーテイルの看板娘でもある。
「いらっしゃい、何か注文?それともギルドに入りに来たの?」
と、男だったら誰でも見とれるような笑顔で聞いてきた。
「…ここに入りに来た」と短く答えると
「はい、じゃぁマスター呼んでくるね」
と奥の方に入っていった。
しばらく、じっとしていると、ピンク色の髪をした少年が話しかけてきた。
「なぁ、お前。ここに入りに来たのか?」
「…そうだ…」
「へぇ。じゃ、自己紹介しないとな。俺の名はナツだ。よろしくな」
ずいぶんと短い自己紹介だなと思っていると、奥からミラジェーンが小さな老人を連れて現れた。
「紹介するわ。ウチのマスター、マスター・マカロフよ」
フェアリーテイルのマスター
マスター・マカロフ
かの聖十大魔導の1人の有名な魔導士だ。
「ふむ、お主がここに入りに来た魔導士か…名は何というんだ?」
「名前はいい。好きに呼んでくれ」
「ふむ、そうか」
(名前を名乗れぬとは…何か理由があるのか…)
「では、クロでよいか」
人の名を人の服装から判断するのもどうかと…
「まぁ、それでいい…」
「それで、どのような魔法を使うのじゃ?」
「火、水、風、土、氷、雷、光、闇の魔法だ」
「「「!!」」」
その場にいた者全員が凍りついた。
「…ふ、ふむ、そうか」
(四大元素を含めこれほどの魔法使えるとは……待て…前にそんな魔法を使う奴が1人いたような……)と考えていると
「で、入れてくれるのか?マスターマカロフ」
「あ、あぁ、もちろんじゃとも、これからよろしくな」
と言って奥の方に入っていった。
すると今度はミラジェーンがスタンプのような物を持ち出して
「じゃぁ、どこにマーク入れる?」
と聞いてきたので
「左肩…」
と短く答える。
「はい、これであなたもギルドの一員よ。これからよろしくね」
「…あぁ」
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