親の発明

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そう思っている間に、俺は洗濯機に入っていた。 うわぁ、よく入ったな…。 「って、んな事、思っている場合じゃねぇ!出ねぇと」 洗濯機から出ようとするが、ドアはすでに閉まって、鍵がかかっていた。 「出せぇ!ここから出せぇ!」 ドアを叩いて抗議する。 「無理だ!!」 力強く拒否られた。 「安心しろ、ケガ一つなく送ってやる」 「そんな安心はいらない!」 そう言っている間に、洗濯機が光ってきた。 「えっ、マジなの?」 「マジだ。さあ、行ってこい」 親父は満面な笑顔でスイッチを押した。 その瞬間、俺の視界は光で満ちた。
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