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だが、獣は空中で見えない壁にぶつかった。
『グル!?』
獣は驚いたが、気にせず、再び突撃する。
だが、いくらやっても、見えない壁に阻まれて近づく事が出来なかった。
しかたないので、爪で少しずつ削ることにした。
以外にしつこい獣だった。
一方、寝ている真は獣の起こす雑音に目をさました。
―真side―
「うーん、うるさいなぁ」
くそ、いい気持ちで寝ていたのに、誰だいったい…。
俺は音が聞こえる方向に寝返りをうって、確認する。
「えっ?」
俺が見たのは虎ぐらいの大きさをした狼が俺の二歩手前で何か爪を動かしていた。
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