異世界へ

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「いきなり、何言ってるんだよ」 「大丈夫だ。倒せるさ」 「無責任だな!」 俺は言わずにはいられなかった。 「行くぞ」 俺の言葉を聞かず、バリアを解いてしまった。 そして、バリアが解けた瞬間に狼が俺に襲いかかってきた。 『グルルァァァ!!』 狼は待っていたかのように、すごい勢いで向かってくる。 ど、どうする?戦えるって言ったても、いきなりでは無理だろう! 「もし逃げたら、お前の部屋に置いてある柿の種、全部食ってやる」 「はあ?」 柿の種が食われる? 俺が大切に貯めた、柿の種が無くなる? 「ふ…」 狼は目の前まできて飛び掛かる。 その瞬間 「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!」 俺の怒号が響き渡った。 だが、怒号は怒りだけでなく、衝撃波まで起こしてしまった。 狼は声の衝撃波をモロに食らい、近くの木にまで飛ばされた。 それ以外にも、俺のすぐ近くにあった木とかは、すべてなぎ倒してしまった。 「マジかよ……」 俺は呆然としていた。 大声だしただけで、こんなに威力があるほど俺の身体は底上げされてんの…? 呆然としていると、親父が嬉しそうに、 「ハッハッハ!大成功だ!発明家としてこれ以上嬉しいことはない!」 と言う。 「ごらぁ!親父!」 俺は切れました。
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