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「何だよ?」
俺は親父の言葉に戸惑う。
「私はまだ続きを言ってないぞ」
「えっ?」
まさかの続きがあった。
嫌な予感しかしない…。
「つ、続きって…?」
思わず聞く。
「私は一万倍ではなく、一万倍の二乗と言おうとしたんだ」
ん?一万倍の二乗?
10000×10000だから…。
=100000000で…
「一億倍じゃねぇかよ!言い方めんどくさいんだよ!」
「ハッハ!そうだな」
駄目だ、懲りてねぇ…。
俺が頭を抱えていると、親父はまだ話を続けていた。
「言い忘れていたが、その指環は一ヶ月つけ続けてると、外れても、身体能力が変わらなくなるぞ」
「な、何ぃ!?」
俺は驚愕の事実を聞いて、急いで指環を外そうとする。
「ん?あ、あれ?」
指環はいくら力を入れても、外れなかった。
すると、親父の笑い声が聞こえた。
「ハッハッハ!無駄だ。絶対外そうとすると思って、一回付けたら、一ヶ月は外れないようにしたぞ」
「ああ!無駄に準備がいいな!」
「安心しろ。一ヶ月経った時、真はさらにいい男に成長している」
話が全く噛み合ってない。てか、親父はなんか悦になってるな。
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