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「さらに、一ヶ月の間に、一億ではなく、一兆倍にする。楽しみだ」
何か、また変な事を言い出しやがった!
「やめろ!」
と、いきなり視界が少し暗くなった。
上を向くと、さっき吹っ飛ばした狼がまた襲いかかってきた。
「おわっ」
俺は底上げされた動体視力で狼の動きを読んで、紙一重で避ける。
狼の動き自体は大雑把だから、落ち着けば簡単に避けられる。
狼と対峙していると、親父か話しかけてきた。
「落ち着いているな。さっきまでは、あんなに慌てていたのに」
「さっきはさっき、今は戦う覚悟を決めてるから落ち着いているだけだ」
「んー、かっこいいなぁー真は」
姿は見えないけど、何か、悶えているっぽいな。
「まあいいや、とにかく、あの狼をぶっ倒す!」
俺は拳を適当に構える。
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