異世界へ

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「ああ!そうだったな」 今、思い出したよう言う親父。 軽く殴りたくなる。 だが、親父は親で女、我慢するしかない。 だけど、帰ることができたら、軽いお仕置きをしてやる。クックック…。 「ひっ!」 親父が怯えた声をあげる。 だぶん、心の中を読んだんだろ。 でも、どうしたんだろねぇ……。 「わ、わかった。すぐに言うから!」 「クックック……」 「だ、だから、その笑い声はやめてくれ!」 『グルッ!?』 何故か、親父だけでなく狼も怯えていた。 そんなに怖いか? まあ、いいや。話を片付けよう。 「それで、何が安全だ?」 「………あっ、ああ…」 親父は変な感じに正気に戻った。 「それは、これだ!」 親父が言うと、腕が勝手に動きだす。 「な、何だこれ!?」 俺が聞くと親父は 「微弱な電気で筋肉を動かしている。 たぶん、何を言っても駄目だと思ったから、強行策に出ただけだ」 親父の言葉を聞いて、俺は切れる 「あん…の…バカ親ぁ!!」 怒りむなしく、ボタンは押されてしまった。 だか、俺が聞いたのは 『fightingモード起動』 無機質な機械の声だった。
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