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肉好きな俺にとって、焼いたらどんな味がするのか気になってしょうがない。
「だったら、収納できるようなモードを登録すればいい」
「あっ、そうか」
親父の言葉を聞いて、すぐにそれらしいのを考える。
「うーん、簡単に思い付くのはタンスとかなんだけど、タンスだとでかいからな……」
なかなかいい案が思い付かない、
「うーん……」
と、
「収納するなら、箱でもいいよな」
思い付いた俺は携帯に登録しようとする。
「…………………」
「ん、どうした、真?」
沈黙になった俺に不思議に思って、親父が話しかけてきた。
「いや、登録の仕方がわからないんだ」
「なるほど、そう言えば教えてなかったな」
親父が思い出したように言う。
「なら、早く教えてくれ。でないと、血に釣られて、別のが来るぞ」
「そうだな、まずは操作キーの上を押すんだ」
言われた通りに押す。
すると、さっきまで、剣だったのが元の携帯に戻った。
「うおっ」
軽くビックリした。
「今、携帯に戻ったのは、空白を選んだからだ」
「どう言うことだ?」
「モードは操作キーの上下、左右、決定の五つにそれぞれストックがてきる。
ソードモードは決定のキーにストックされている」
「ふーん、なるほど。上のキーにはまだ何もしてないから、元に戻ったのか 」
「そう言うことだ」
納得した俺は次に登録の仕方を教わる。
「本当はキーを変えなくてもいいが、戦う時にはわざわざ番号を押して切り替えるのもめんどくさいからな」
「はいはい、分かったから」
俺のそっけない返事に
「ぬうー……」
何か親父は唸っていた。
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