のんびりと……

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俺は狼の血のある場所を離れて、森を軽く探検していた。 すると、 「おっ、旨そうな果物発見!」 少し高めの木に見た目はパパイヤのような果物がたくさんなっていた。 採ろうと思ったが、途中で考える。 「んー、あの果物は美味しそうだけど、 食えるのか?」 本当にパパイヤなのか、それとも別の未知の果物なのか……。 「あっ、そうだ!」 俺は携帯に新たなモードを登録する。 「よし、キーは左を選んでと」 空の左のキーを押して、携帯を元に戻す。 「発動!」 番号を打ち込んだ。 『3・8・1 解析モード』 機械音が流れ、携帯は形を変え…… 「あれ?変わんないな。どうしてだ?」 疑問は親父が答えてくれた。 「それは外側ではなく内側が変わったんだ。その果物に携帯を向けてみろ」 向けてみると、 『・パパプル パパイヤのような形だが、果肉は柔らかく、リンゴの味がする、焼くとさらに甘味が強くなる。 主に、焼いてそのままパンにのせて食われる』 と携帯の画面に表示されていた。 「へー、食用でしかも旨そうだな。 でも、この世界の果物が表示されたんだ?」 「ああ、それは“光の物質”をこの世界の様々な場所に携帯から出しているからな」 親父が謎の言葉を言ったが、 「ああ…、なるほど」 理解ができた。 光の物質は親父が造り出した新物資だ。 形の持たない光を丸く形に形成させたものだ。だが、触ることはできないし、姿をみることもできない。 しかし、光の物質の最大の特徴は情報を吸収するという事。
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