親の発明

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「それで、俺に何をさせる気だ?」 俺は親父の目的を聞く。 「ああ、まずはこれを渡す」 そう言って、親父が渡してきたのは黒いスライド式の携帯だった。 って、これ…。 「俺の携帯じゃねぇか!」 「ああ、そうだ」 「ああ、そうだ、じゃねえよ! 何で持ってんだよ!?」 ちなみに、会社の機種は○uだ。 「ふむ、それはな、ある事をしたかったからだ」 親父の言葉に俺は嫌な予感がした。 「まさか…、俺の携帯に何かしたか?」 「ふむ、何をしたか……」 頼む! 嘘であってくれ! 俺は心の中で懇願する。 「確か…、何もして…」 「よし!」 「あっ、改造しただけだ」 「ちきしょう!やっぱりか!やっぱり、改造してたのかよ!」 俺はある意味予想通りの言葉に憤慨した。 「まあ、待て。そんなに怒るな。まずは、落ち着け」 親父は俺を落ち着かせようとするが、むしろ、逆効果だった。 「落ち着けるかぁ!昔、そう言われて、実験して、三途の川を見たときの事はまだ覚えているからな!」 「何を言う、その時はちゃんと助けただろ」
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