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「うむ、真。お前には異世界に言ってもらう」
空気が固まった。
俺は親父の言葉に呆れて唖然とした。
だが、親父は俺の反応を勘違いしたのか、嬉しそうな顔をしていた。
「そうか、そんなに驚いたか。溜めて言ったかいがあるな」
「おい」
「何だ?」
「アホか?」
「ぬ?」
「アホか、アホか、アホか、アホかぁぁ!!」
「何だと!」
親父は驚く。
「いままでもアホな事言ってたけど、今日は特にひどいな!」
「なっ、私が嘘をついていると言うのか」
「そうだって言っているんだよ!親父が俺に対して、あまり嘘つかないのは知ってるけど、これはいくらなんでも嘘だと思うだろ!」
「ガーン!」
「効果音を口で言うな!」
何か、親父がふざけた。意味がわからん。
「これ以上、息子から怒られるのは嫌だったんだ!」
「だだっ子か!」
「それだ!」
「納得するな!」
「これ以上、わたしがだだっ子になる前に、怒りをおさめろ」
親父が変な脅しをした。だか、俺にはきかな…。
「わ、分かった。怒るのをやめるよ」
効果は抜群だった。
いや、おやじがだだっ子になると本当にめんどくさいだよ!前になったときには一日中、しがみついてきて、本当、大変だった…。
あの時は精神的にも肉体的にも疲れたな…。
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