親の発明

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「それで、実験しようとしてな」 無視された。 「真の部屋に移動するように設定したんだ」 「げっ!また、俺の部屋で実験しようとしてたのかよ!」 親父はしまったという顔をした。 自分で墓穴掘るなよ…。 呆れてなにも言えなかった。 「くっ、ばれたなら仕方ない…」 「いや、自分でばらしたんだろ」 それでも気にしないんだろうな。親父は。 俺がそんな事を思っているのに気付かず、親父は話を進める。 「それで、実験台として、動く台に固定したチーズバーガーを用意したんだ」 「何故にチーズバーガー?」 「お前の好物だろう」 「ああ、なるほど」 納得した。
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