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一ノ瀬さんとの気まずいやり取りを下山田さんに目撃されて以来、僕は一度もスーパー「エリーゼ」には行っていない。
あれだけ頻繁に通っていた僕が突然やってこなくなったについて下山田さんは心配をしたり疑問を持って僕に尋ねてくることはなかった。
しょせんはそんなものだと僕は厭世的な気持ちになる。
また来てねと一度言ってしまった為に、それを免罪符のように毎日訪れる僕に薄ら寒いものを感じていたかもしれない。
バイト先で僕を見かける度に自分の迂闊な発言を悔いている下山田さんが目に浮かんでくる。
社交辞令も迂闊に口に出来たものじゃない。
そもそも社交性を微塵も感じさせない人間に社交辞令など不要だったと深く悔いいる下山田さん。
もしかしたら身の危険を感じてバイト仲間にも話していた可能性もある。
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