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「ありがとう、下山田さん」
「まだきっと学校にいるよ。仲直りするなら早い方がいいんだから。探して仲直りしてあげて。
それにきっと一ノ瀬さんは……」
そこまで言うと下山田さんは急に顔を真っ赤にする。
「一ノ瀬さんは?」
「い、いいい一ノ瀬さんも夏目君と仲直りしたいって思っていると思うよ!
だから早く探してあげて」
「わかった。ありがとう、下山田さん」
僕は鞄も持たず教室から飛び出した。
それは一ノ瀬さんを探して謝りたいという気持ち半分と下山田さんに対する照れくささ半分だった。
一ノ瀬さんは生徒会に所属していて、掃除が行き届いていない場所などを掃除していることがある。
僕は裏庭の焼却炉付近が最近散らかっているのを思い出し、向かった。
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