下山田裕子の躁鬱の理由

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昼食後の最初の授業は理科の実験だ。 昼食後の授業は眠気が襲ってくることがありきつい。 下山田は授業中居眠りなどはしないタイプだがさすがに午後一番は辛いときもある。 理科室での実験の授業なら座って授業を聞くよりかなり眠気に襲われることがないと下山田は内心安堵していた。 しかしその安堵が油断させたのか下山田はノートを忘れていることに気付いた。 春日井に先に行くように言って下山田は急いで教室へと戻る。 教室にはまだ数名、女子生徒が残っており、下山田が教室に入った瞬間に驚いたようにがたがたと辺りの机に体をぶつけた。 見ると数名の女生徒はクラス委員の一ノ瀬の席の付近で固まっていた。 とはいえその中に一ノ瀬の姿はない。image=434543451.jpg
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