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暗く重い気分の下山田ではあったがバイトは休まずに行く。
むしろ学校の暗い気持ちを解消できるバイトはありがたい存在であった。
なじみのお客さんに挨拶をしてレジを打つ内に、嫌なことは忘れ下山田はいつも通り生き生きとした表情を見せた。
夜7時35分。
下山田のレジに久々に見る常連がやって来た。
「お久しぶりです!女川さん」
下山田の満面の笑みに女川も微笑んで答える。
「お久しぶりです、下山田さん」
「この間はボーリング場でご挨拶も出来ず失礼致しました」
「え、いや。こちらこそ愛想なくてごめんね」
「一緒にいたのは彼女さんですか?きれいな方ですね」
女川が豪快に小銭を撒き散らす。
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