下山田裕子の躁鬱の理由

11/15
前へ
/364ページ
次へ
バイトが終わり、家に戻って食事を済ませた下山田はのんびりとお風呂に浸かって色々とあった今日一日を振り返る。 春日井の機嫌を直させる方法や女川の恋の行方なども頭に描く。 そして一ノ瀬の問題も。 一ノ瀬さんは気丈な性格だから平気な振りをしているけど、それがむしろ痛々しい。 下山田はぶくぶくと顔を湯船に沈めて考える。 両膝を抱え込んで体を丸くして湯船の中でごろんごろんと体を揺らしてあれこれ考えるがなかなかいい案は浮かばない。 しかしあるひとつの案が浮かぶ。 解決とは呼べないかもしれないが今自分に出来る唯一の案だ。 試してみようと下山田は決意する。image=434079189.jpg
/364ページ

最初のコメントを投稿しよう!

128人が本棚に入れています
本棚に追加