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近頃自室でどたどたと音を立てていることを不審に感じた下山田裕子の妹、下山田彩子は姉の部屋に入ってきた。
「お姉ちゃんなにやっているの?」
彩子はモニターに向かい怪しげな動きをしている姉裕子を見て固まった。
「何って、ホレホレ体操よ? あんたもやる?」
下山田はフラダンスのように腰をくねらせ、両手はヒーロー戦隊みたいなポーズを決めている。
「ほ、ホレホレ体操?」
誰もが知っている有名なことのように聞いたこともない体操の名前を告げる姉。
「そう、ホレホレ体操よ。これやるとスタイルがよくなるんだから。彩子もやりなさい」
「い、いや。私は遠慮しておく……」
「彩子も中学生のうちからやっておいたほうがいいよ。お姉ちゃんの妹なんだからきっと胸も今のままじゃ大きくならないよ」
先日洗濯の都合で自分の下着がなくなり姉のブラを借りた時、きつ過ぎて入らなかったことは口が裂けても言えない彩子であった。
「それで大きくなるの?」
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