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バーベキュー当日。
出不精な僕であったが下山田さんと一日過ごせるという魅力に負けて僕はバーベキューに参加することに決めた。
それも待ち合わせの駅前に一番に到着する気合いの入りようだった。
「おはよう、夏目くん。早いね」
「あっ、一ノ瀬さん……おはよう」
駅前に最初に現れたのはよりによって一ノ瀬さんだ。
焼却炉の一件以来一ノ瀬さんとは会話はしていない。
泣き止むまで一ノ瀬さんのそばにいて慰めていたことを思い出し、顔から火が出る思いだった。
「あの……あのね、夏目くん」
一ノ瀬さんは本当に体温が2℃くらい上昇したかのように顔を赤らめて口ごもる。
「あのときはありがとう……」
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