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「それじゃ新入部員を向かいいれたバーベキュー部のますますの発展を願いまして」
下山田さんはウーロン茶を入れた紙コップを高らかに上げる。
「乾杯!!」「乾杯!!」「乾杯!!」「乾杯!!」「完敗!!」「……ひゅー」
盛大な乾杯が河原に響き、俺たちは焼き上がった肉を食べ始める。
「肉ばかりじゃなく野菜も食べろよ」
春日井さんは険のある口調で俺の皿にかぼちゃやニンジンを入れる。
夏目は微かな笑みを浮かべて俺らのやり取りを見つめながら開いたスペースに肉や野菜を補充していく。
自らはほとんど食べずに焼き係りに徹する夏目のために一ノ瀬さんは夏目の皿に肉などを入れている。
「私が代わるから夏目君も食べて」
「いいから食べなよ、一ノ瀬さん」
炭の熱で火照ったわけではないような赤い頬をした夏目が照れ隠しのようにせっせと肉を焼く。
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