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学校が終わる時間になると下山田さんからメールが届いた。
「これからバイトです!
頑張ってきます!
女川さんは今日も来られますか?」
という文面に可愛らしい絵文字が添えられている。
先ほど上司に小言を言われて落ち込んでいたのもどこへやら、俺は笑顔で下山田さんにメールを返信する。
その日の夜、適当に残業を切り上げた俺は当然の権利のようにエリーゼに向かう。
しかしあいにく下山田さんは休憩時間なのか裏の仕事をしていたのかレジには立っていなかった。
今までの俺だったら何料理に使うのかも定かではないような調味料を物色する振りをしたりして下山田さんが現れるのを待っていた。
しかし今はメルアドを交換した仲だ。
いなければあとでメールで「いなかったね」とでも入れておけばいい。
むしろメールを送る口実が出来たくらいの余裕を見せていた。
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