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『YOUさん凄い絵が上手ですね!
よかったら僕の小説の表紙を書いて頂けませんか!?』
あまりの感動で思わず勢いでそう書いてしまった。
いきなり絵を描いてくれとは失礼な依頼だった。
軽率で図々しい自分に軽く嫌悪感が芽生える。
しかし僕の公開の念をよそに、意外にもすぐにYOUさんから快い承諾の返信が届いた。
『私でよければ喜んで!早速描き始めるので少し時間を下さい』
YOUさんはあっさりと引き受けてくれた。
僕はそれこそ額を床に擦り付けるくらい礼を述べ、構図は全てお任せすると伝えた。
やはり表紙に絵があるのとないのでは随分と違う。
そんなことを考えながらこの時はまだ、僕は能天気に喜んでいた。
この後とんでもないことが起きるとはこの時は予想だにしていなかった。
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