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だから僕は沢山の輪の中には入りたくない。
どこのグループにも付かず離れずの距離感を保つ。
どうしても人と関わらなければならないなら2人がいい。
2人なら徒党は絶対に生まれないのだから。
昼休みが終わり、午後のクラスが始まる。
食後は誰でも眠くなる。
クラスの何人かは机に突っ伏して寝てしまっていた。
ちらりと下山田さんを見るが当然彼女は寝ていない。
真剣に黒板を写している。
凛とした横顔がとても魅力的だった。
生まれてこの方恋などをしたことがない僕の初恋の人、それが下山田裕子さんだ。
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