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「俺に言わせると貴志は恋に恋い焦がれている感じだな。相手が好きじゃなく恋に恋してるんだ」
したり顔で杉浦が言う。
一瞬で杉浦に恋愛話を聞かせたことを後悔する。
恋に恋い焦がれている。
とんでもないくらいの上から目線の台詞だ。
それにその言葉には酷く人を蔑んでいる雰囲気が漂っている気がしてならない。
夢見る乙女という言葉とほぼ同意義なんではないかとは思うが言葉のニュアンス的には天と地ほどの差を感じる。
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