下山田裕子がモテ期到来に気づかない理由

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翌朝、教室で下山田と春日井がテストのことで会話をしていると夏目が登校してきた。 最近バイト先に訪れては特売品を買っていってくれるお得意様だ。 下山田はにこりと笑い、会釈する。 夏目はちょっとビクッとした動きをしてから上目遣いでこくりと会釈をした。 「夏目もちょっと明るくなったよな」 「そうだね。誰ともほとんど話さなかったのに最近はちょっとづつ周りとも会話をしているみたいだし」 「わざわざうちまで買い物来てくれるしねぇ。恋でもしたのか?」 春日井はどうでも良さそうな感じでそう言うとまたテスト範囲について話を続けた。
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