128人が本棚に入れています
本棚に追加
一旦醒めてしまった盛り上がりは回復しづらいもので、みんな遊ぶ手を止めて黙って掃除を手伝い始める。
一ノ瀬さんもみんなに加わり掃除を手伝ったが、正直空気が重くなる原因の一ノ瀬さんに掃除など手伝って欲しくはなく、さっさと教室から出て行って欲しかった。
掃除が終わったあとの「ありがとうな、夏目」は当然なかく、掃除が終わると言葉数少なくみんなが教室を出て行いく。
やがて教室には僕と一ノ瀬さんだけが残った。
「ちゃんと言いたいことはいわなきゃ駄目だよ」
一ノ瀬さんはさもいいことをした人のような顔をしている。
ドヤ顔って言うんだっけ?こういうの。
半ば呆れて僕は無言で鞄を手に取り教室を出た。
最初のコメントを投稿しよう!