scene 1

12/24
前へ
/24ページ
次へ
――― 時は過ぎて、放課後。 正門脇の警備室の前で転入生を待ってまーす。 後10分で4時。 うーわー、ドキドキしてきた。 どんな奴だろ。 容姿はどうでもいいけど、気が合う奴だといいよなぁ。 それに自分の都合を考えると、攻めの方がトラブル少なくていいんだけどな。 まぁ、一応隊長以下幹部の子たちには通達して、問題が起こらないように警戒は促したけど。 あ~~~、贅沢は言いません!せめて宇宙人系王道は勘弁して!マジで常識があるまともな人でありますように!! 思わず、胸の前で手を組んで神に祈ってしまったオレは悪くないと思う。 だって、BLは好きだけど、面倒臭いことは大ッキライだし。 この学園に通ってる限り、王道とかなくてもBL見放題だし!!王道なんて遠くから見るだけで充分だし。 生徒会だけじゃなくても美形は沢山いるし! 駄目だ。不安過ぎて思考が矛盾してるし、あちこち飛んでるし。 もうちょい早く分かってたら、どんな人物なのか調べてもらっといたのに~!! 「今脇様、転入生の東堂様がお見えになられました。」 心の中が崩壊していたオレに、警備員さんからそんな言葉が掛かった。 キ、キ、キターーーーーー!!  
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加