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――― 時は過ぎて、放課後。
正門脇の警備室の前で転入生を待ってまーす。
後10分で4時。
うーわー、ドキドキしてきた。
どんな奴だろ。
容姿はどうでもいいけど、気が合う奴だといいよなぁ。
それに自分の都合を考えると、攻めの方がトラブル少なくていいんだけどな。
まぁ、一応隊長以下幹部の子たちには通達して、問題が起こらないように警戒は促したけど。
あ~~~、贅沢は言いません!せめて宇宙人系王道は勘弁して!マジで常識があるまともな人でありますように!!
思わず、胸の前で手を組んで神に祈ってしまったオレは悪くないと思う。
だって、BLは好きだけど、面倒臭いことは大ッキライだし。
この学園に通ってる限り、王道とかなくてもBL見放題だし!!王道なんて遠くから見るだけで充分だし。
生徒会だけじゃなくても美形は沢山いるし!
駄目だ。不安過ぎて思考が矛盾してるし、あちこち飛んでるし。
もうちょい早く分かってたら、どんな人物なのか調べてもらっといたのに~!!
「今脇様、転入生の東堂様がお見えになられました。」
心の中が崩壊していたオレに、警備員さんからそんな言葉が掛かった。
キ、キ、キターーーーーー!!
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