scene 1

7/24
前へ
/24ページ
次へ
チワワ達の熱い視線をスルーして着いたテラス。 「裕太、まだ来てないな~。」 噴水の周りに配置されてるテーブルのうちの一つに腰掛けながら裕太を探す。 「あー、芝センセに部活のことで呼ばれてるって言われてたからな~。」 「ふぅん。副キャプテンは大変そうだね~。」 「お~。まぁ、裕太だから2年でも副キャプテンやれるんだしぃ。流石、俺の彼氏だよなぁ。」 「あーはいはい。のろけはいらんっ。のろけるくらいなら、オレの前でイチャイチャしろ。それ見てニヤニヤさせろ。んでそのまんま、押し倒されろっ!ていうか、そろそろ見せろ!」 敬志と裕太には腐男子ということを隠してないから、思いっきり言える。 「誰が見せるかっ!敬志の可愛い姿はオレだけのもんだ。」 バシッと頭をはたかれて落とされた台詞。 犯人は裕太だ。んで、敬志はその台詞に頬を染めてる。 うひょっ! その顔いいねぇ~。 「いつの間にっ。でも!裕太~、今のナイスっ!!萌えた~。キュンてきたぁぁぁ。」 敬志に親指を立てた後、振り返ってはあはあ言ってると、呆れた表情の裕太。 「はぁ、ホント残念なイケメンだよな。透陽は。」  
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加