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「正ちゃん、かまってよぉ」
彼女は俺にまとわりついてくる
「やめろよ」
俺それを振り払う
「………ひどい…あんなことしたくせに……今さらなかったことにするなんて……グスンッ」
「な、何にもしてねぇだろ!」
俺は声を荒げる
「一緒にいてくれるっていった…」
「ぐっ………」
確かにあの日、告白は断ったがどうしてもというから一緒にいるだけなら、と言ってしまったのだ
「だからって絡み付いてくんな!」
再び体を寄せてきた彼女を強く振りほどき、速足でその場を去ろうとする
「正ちゃんのケチ、意地悪、イケメン!」
プンプンと言わんばかりに頬を膨らませている
最後、誉め言葉だぞ……
「ほら、お前教室あっちだろ」
「うん、また後でね!」
彼女はてをふって隣の教室に入る
後ではなくていい……
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