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「何、奇声を上げて落ち込んでいるんですか。気持ち悪いし時間がないからさっさと立って下さい」
「はぁい……」
さつきから、いや、初めて会った時からメグミさんがマジ厳しいんだけど、何か嫌われるようなことしたかな? 僕?
僕が立ち上がると、メグミさんは右手の人差し指で僕の額を触れた。
「そのまま動かないでください」
パァ……。
メグミさんの指が光ったかと思うと、僕の中に何かが流れ込んできた。
何だろう?
体に力が漲り、頭が冴えていくのが分かる。
「メグミさん、今のは?」
「素のあなたの身体能力ではあのロボットを扱えないので、身体能力を底上げしました。今のあなたはどれだけ強力なG(重力)にも耐えられる強靭な肉体と常人を遙かに越える運動神経、反射神経を持っています。そしてあのロボットの操縦技術と、オマケにどんな種族の言葉でも理解できる語学能力も与えました」
……凄いな、もう何でもありじゃないか。
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