91人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの……さっき機械とかが組み合っていくのが見えたんですけど、これってロボットなんですか?」
僕はドラゴンを指差しながらメグミさんに質問する。
目の前のドラゴンはどこから見ても生物にしか思えず、組み上がっていく光景を見てなかったらロボットだなんて思わなかっただろう。
「ええ、そうですよ」
バシュ。
ドラゴンの額が開き、内部が見えた。そこにあったのは人一人が座れるシートに、シートを取り囲むようにある無数の計器。いかにもなロボットのコックピットだった。
「全長18・8メートル。
全高6・2メートル。
全幅16メートル。
惑星アティトの機動兵器をベースに、ウィザード・キングタムの魔法やバラサ星系の生体装甲の技術を導入したドラゴン型の機動兵器です。
あなたのソウル・ウェーブを動力源とし、自己修復機能も備えていますので、どれだけのダメージを負っても七日以内に修復されます。
他にも様々な機能を備えていまして、フルパワーで動かせば一夜で一国を滅ぼすことも可能です」
「は、はぁ……」
言っていることは半分も分からなかったけど、取りあえずこのドラゴンがとんでもない兵器だということだけは分かった。
最初のコメントを投稿しよう!