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…………ガウゥ……
リューヤ「……ミーシャを呼ぶか……」
リューヤはそう言うと、懐からネコ笛を取り出して思い切り吹いた。
※ネコ笛
ネコバァから初めてオトモアイルーを雇うと貰える笛。
吹くと、獣人種にしか聞こえない音域の音が出て、自分のオトモを呼ぶ事が出来る。
笛ひとつひとつの音は微妙に異なる。
微妙な違いを聞き分け、オトモは自分の雇い主の元に駆け付ける。
………?
リオレウスは首を傾げている。
すると、自宅の方からミーシャが(四足歩行で)走って来た。
ミーシャ「どうしましたか~旦那さ……ニャニャ!?」
ミーシャはリオレウスを見て驚く。
まあ、無理もないが。
リューヤ「ミーシャ、家からありったけの生肉と回復薬、それに厚手の布を……」
ミーシャ「ウニャニャニャニャニャニャ!」
完全にパニックの様だ。
リューヤ「ちょっと落ち着け!(SELECT)」
アシゲッ
ミーシャ「ブニャッ!」
リューヤの蹴りはミーシャの顔面にジャストミート。
ミーシャ「ウニャ~…ニャ!旦那様!ニャンでココにリオレウスが居るのですかニャ!?」
リューヤ「そりゃ俺だってそう思ったさ……けど……」
ミーシャ「けど?」
リューヤ「いくらモンスターといえど、キズだらけの奴をほっとく訳にはいかないだろ?」
…………
ミーシャ「しかし旦那様…」
リューヤ「とにかく、さっき言ったやつを持って来てくれないか?この森に入る人なんて滅多に居ない。もう少し奥の方でかくまえば大丈夫さ。」
リューヤはミーシャを安心させる為、笑顔でそう言った。
ミーシャ「ニャ……分かったニャ。すぐに持って来ますニャ。」
タッタッタッタッ………
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