1. 150才のクマノミ

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 そのクマノミは光るのを止めて何処かを目指して泳ぎだした。周囲には何もない。海の底には砂地が広がっているだけだし、他の魚も一匹もいない。  クマノミが目指している場所が見えてきた。それは暗い海の中、ぼんやりと白い光を放つ巨大なサザエ。  その巨大さは陸でいうなら三階建ての家くらいの大きさだ。
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