36 泡

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「ひとがいる場所に怪物は集まるわ。たぶんここにいるってアピールしてるのよ」 「ふ~ん、けどよぅ、煙で怪物が来るかよぅ?」 「あら、結構、集まってきてるわよ?」 アレッタに指摘されてクマノミは鍋ではなくその向こうの森をみた。 まるで強風で煽られたかのように一部の木々だけが激しく揺れている。 揺れは鍋の方にまっすぐ向かっていた。
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