放課後、夕焼け、下校前。

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すると先輩は私の真横を通り過ぎ、教室の扉のほうに向かった。 見慣れた先輩の後ろ姿。 私は先輩の背中を見つめたまま動けないでいた。 「あ…」 先輩と話したいこといっぱいあったのにな。 「…」 先輩は扉の所で立ち止まりじっとこちらを見ている。そして頭をかきむしりポツリとつぶやいた。 「一緒に帰る?」 .
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