放課後、夕焼け、下校前。

6/12
前へ
/14ページ
次へ
先輩はきっと私のことなんて知らないんだろうな。 きっとアドレスなんて聞いても迷惑だよね。 「はあ…帰ろ」 先輩は相変わらずすやすやと眠っている。 「柏木先輩?」 もちろん返事はなく、聞こえるのは寝息ばかり。 「……先輩……好きです」 伝わることのない、一世一代の告白。 「一度でいいから一緒に帰りたかった、です」 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加