カラフル

放課後、夕焼け、下校前。

私は席を立ち、椅子を直した。

カバンを肩にかけ、帰る準備を整えた。

そして、席から離れようとした。

一歩前に進もうとした時、
ぐんっと弱い力で何かにひっぱられるような気がした。

思いもよらないことに驚き、後ろを振り返った。

すると柏木先輩の右手が私のカバンについたキーホルダーをつかんでいた。

…って、え？

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