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やつは雨の日にやって来た。
「あなたを殺しに来ました。」
これはつい最近の出来事だった。
この俺、天宮亮太は一見奇抜な女の子に
聞き返したくなるような告白を受けていた。
雨の中!学校の帰り道に!
その女の子は俺と同じくらいなのは年と髪の長さまでで…
髪の毛の色は女の子は真っ赤な色をしていて、こんな雨の中を傘もささずにたっていたから、髪は濡れてよりいっそう赤が目だっていた。
(いま、思えば
これがアセリとの出会いだった)
……。
「おい、聞いてるのか?」
それにしても、
外から見ると傘をさしてる男の子のまえにずぶ濡れの女の子が、俺、サイテーじゃんかよ。けど、もしかしたら、傘をもってくるのを忘れて、借りのを恥ずかしかったから、奪ってしまおう、みたいな感じなのかな……。
「聞いてるのか!!」
「!!」
あぁ、びっくりした。
「聞いているのか、って聞いている」
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